ウェブサイトの見積もりを3社分持っている買い手は、たいてい誰かが嘘をついていると疑います。同じ依頼に見えるのに、金額が数百ポンド、数千ポンド、数万ポンドと並ぶことがあり、どの会社も自信ありげで、書類のどこにもその差の説明がありません。たいていの場合、嘘をついている人はいません。
このガイドは、その幅がどこから来るのかを説明します。ウェブサイトという言葉を、実際に価格を担う範囲の判断に分解し、最も多くのお金を動かす2つの慣行(テーマをオリジナル制作として売ること、そして継続費用)を名指しし、最後に、どんな見積もりの束にも同じ製品を説明させる書面のブリーフを示します。
見積もりが一致しない理由
ウェブサイトの費用は、テンプレート型のプラットフォームで年間数百ポンドから、制作会社によるオリジナル開発で数万ポンドまで幅があり、どちらの数字も現実のものです。見積もりが一致しないのは、ウェブサイトという言葉に決まった中身がないからです。ある会社は、支給された文章で組み立てたテーマの6ページに値段をつけます。別の会社は、読者層の調査、ページのデザイン、原稿執筆、写真撮影、決済や予約システムとの連携に値段をつけます。どちらもその結果をウェブサイトと呼びます。
ウェブサイトの見積もりとは、価格のついた範囲のことです。2つの見積もりが10倍離れているとき、違うのは利益率ではなく製品です。
同じ規則がすべてのクリエイティブ業種に働きます。映像の予算では、最終請求額を最も左右しないのが撮影日です。目に見える成果物の値段は、その周りの仕事で決まるからです。ウェブサイトも同じです。ページは目に見える部分であり、価格はそれを生み出すすべての作業に宿ります。
買い手にとっては良い知らせです。範囲から生まれた差は、範囲を固定すれば閉じます。説明のない数字をめぐって値引き交渉をしても、そこには決して届きません。以降では、お金が実際にどこにあるのかを順に見ていきます。
同じ言葉が別の製品を指す
どのウェブサイトでも、価格の大半は4つの範囲の判断が担います。4つすべてを書いていない見積もりは、正体の分からない案件の概算です。
- ページの数と種類。 5ページの紹介サイトと、検索や絞り込みのある50ページのカタログでは、必要な開発量が違います。成約につながるページは、案内するだけのページより制作費がかかります。
- デザインの出どころ。 購入したテーマをブランドに合わせて設定するのが1つの価格です。読者層の調査から起こし、実機で検証して磨いたレイアウトは別の価格です。見積書ではどちらもデザインと呼ばれます。
- コンテンツを誰が作るか。 一語一句と画像を企業側が用意するのか、制作側が調べ、書き、撮影するのか。コンテンツはこの業界で最も安く見積もられる項目であり、遅延の最も多い原因でもあります。
- ページの裏側の仕組み。 決済、予約、会員エリア、多言語、他システムとの接続は、それぞれ紹介サイトには不要な開発と検証を足します。
どれも珍しい判断ではありません。ただウェブサイトという言葉の内側で見えなくなっているだけです。だからこそ、誠実な2社が同じ依頼に桁違いの値段をつけられます。
テーマをオリジナル制作として売る
低価格帯と中価格帯のウェブサイトの多くは、購入したテーマから始まります。市場で少額の定価で売られている完成済みのデザインです。それ自体に問題はありません。テーマは検証済みで、保守されていて、納品が速く、テーマの価格で買うのであれば正しい買い物であることがよくあります。
見抜くべきなのは、同じテーマがオリジナル制作の価格で納品される場合です。買い手が支払うデザイン費の中身は、製品を導入して設定する作業であり、利益はオリジナルという言葉の内側に収まっています。4つの兆候がそれを暴きます。
- 誰も頼んでいない機能。 スライダー、カウンター、ギャラリーの装飾は、ブリーフではなくテーマに付属していたものです。
- ページのソースに残るテーマ名。 無料の判別ツールは、サイトのプラットフォームとテーマを数秒で読み取ります。ソースにも、見ようとする人には表示されています。
- 1つのレイアウトで作られた実績集。 色とロゴだけが違い、構造が同じ過去の案件です。
- 調査の入っていないデザイン。 オリジナルのデザインは、読者層、提供内容、各ページが起こすべき行動についての問いから始まります。その問いを一度も投げない見積もりは、いくら請求していても設定作業です。
どの会社にも投げてよい誠実な問いは、制作がどのプラットフォームとどのテーマから始まるのか、です。テーマから始める会社はそう述べ、それに見合う価格をつけるべきです。調査から設計する会社は調査を見せられるはずで、UX とインターフェースのデザインはまさにその差に対して値段がついています。
継続費用が実際の価格を決める
制作費は一度払われ、厳しく吟味されます。月々の項目はめったに吟味されないまま何年も払われ、一般的な3年の寿命で見ると制作費を上回ることがよくあります。この注意の偏りが、業界が利益を得ている場所です。
保守プランは、サーバー、ソフトウェア更新、バックアップ、セキュリティ監視、小さなコンテンツ修正を月額にまとめたものです。そこに含まれるサーバー費用はプラン自体のごく一部であることが多く、ホスティング業界の価格ガイドは、含まれるサービスより十分に高い価格を保守プランにつけるよう制作会社へ公然と助言しています。その助言は実行されています。
制作の請求書は厳しく交渉され、一度だけ支払われます。月々の請求書はほとんど疑われないまま何年も支払われ、総額に対しては制作費より大きく効いています。
だからといって保守が不要になるわけではありません。ソフトウェアは更新が要り、バックアップは存在しなければならず、セキュリティは見張る必要があります。これらの能力を自社に持たない企業が外部から買うのは正しい判断です。守りになるのは内訳です。プランに何が含まれるかの書面、適用される対応時間、そして裏側のサービスを個別に買った場合の金額。中身を列挙できないプランは、誰も尋ねないことを前提に値付けされています。
どの見積もりにも抜けている項目
見積もりに載っていない項目が実際の予算を決めます。どれも後から追加費用として戻ってくるからです。5つの抜けが日常的に起こります。
- コンテンツ。 各ページの文章と画像です。企業側が用意する前提の見積もりでは、案件は社内で最も忙しい人たちを待つことになり、進行はたいていそこで止まります。
- 移行とリダイレクト。 既存サイトを差し替えるときに旧アドレスをリダイレクトしないと、企業がすでに獲得していた検索流入を捨てることになります。仕組みと被害は流入が急に落ちたときのガイドで扱っています。
- 表示速度と成果改善の作業。 期日どおりに納品され、見た目も整っていて、それでも問い合わせを取りこぼすことがあります。ページが成果につながるかは別の領域で、独自の診断があります。
- 操作研修と引き継ぎ。 公開後に誰が何を編集できるのか、どの権限で、どの手順書に沿って行うのか。
- 所有権。 ドメイン、サーバー、コードが誰の名義かということです。この問いは単独のガイドになるほど大きな話です。
依頼されていない作業に値段をつける義務は、どの会社にもありません。買い手の守りは、これらの項目を明示的に挙げた依頼書であり、次のブリーフがまさにそれを行います。
所有権も価格の一部
同じ価格の2つの案件が、まったく違う買い物になることがあります。一方が渡すのは資産です。ドメインは企業名義で登録され、サーバーは企業自身のアカウントにあり、コードとコンテンツは能力のあるどの会社にも引き渡せます。もう一方が渡すのは利用契約です。サイトは制作会社のシステムの中、そのサーバー上、ときにはその会社独自の構築ツールの上で動き、離れることは一から作り直すことを意味します。
どちらの形も広く見られ、どちらも適法です。利用契約は始めるのが安く、離れるのが高くつきます。その差が見えるのは出ていくときで、そのときにはもう交渉の余地がありません。買い手は署名の前に、目の前にあるのがどちらの買い物かを知っておくべきです。ウェブサイトの設計と開発として発注する案件では、その答えを書面に残すべきです。
規則は短くて済みます。明日にでも取引先を変えるために企業が必要とするもの(ドメイン、サーバーのアカウント、コンテンツ、コード)は、初日から企業名義で登録されているか、契約上の権利として移管できる状態にあるべきです。
差を縮めるブリーフ
1ページの文書があれば、ウェブサイトの値付けからほとんどの謎が消えます。買い手が範囲を一度固め、同じ書類をすべての候補に送れば、返ってくる見積もりはようやく1つの製品を説明します。6行で足ります。
- ページ一覧。 サイトに必要なページ、またはページの種類を、数えて挙げます。
- コンテンツの出どころ。 誰が文章を書き、誰が画像を用意するのかを、ページごとに書きます。
- 機能一覧。 決済、予約、フォーム、言語、外部連携を、平易な言葉で挙げます。
- 参考サイトを2つか3つ。 それぞれ何を参考にするのかを1行添えます。
- 運用についての問い。 公開後に月いくらかかるのかを内訳つきで、そして離れるときにドメイン、サーバー、コードがどうなるのかを尋ねます。
- 期限と決定日。 すべての見積もりが同じ日程で計算されるようにします。
制作会社の費用を比較可能にするのと同じ作法が、サイト制作にも当てはまります。価格は固定された範囲に対してしか読めません。書面の範囲を嫌がる会社は、その案件がどう進むのかをすでに語っています。
それぞれの価格帯が誠実になる場面
どの価格帯にも正当な買い手がいます。ウェブサイトでの後悔の多くは、悪い会社に当たったことではなく、価格帯を間違えたことから生まれます。
- テンプレート型のプラットフォームは、検証と簡素な露出に向きます。 需要を確かめている新しい事業は、今週のうちに信用できるページを必要とします。設定済みのテンプレートは、まさにそれを市場で最も安い誠実な価格で届けます。
- フリーランスと小規模スタジオは、範囲の定まった案件に向きます。 ページ数が分かっていて、コンテンツが支給され、機能が標準的であれば、控えめな価格でも十分な品質で仕上がります。ただし範囲が書面にあり、所有権の条件が明快であることが前提です。
- オリジナル制作は、商売を担うサイトに向きます。 予約を受け、商品を売り、複数の市場を抱え、あるいは事業の生命線である問い合わせを生むサイトでは、調査とデザインと開発が結果を通じて費用を取り戻します。
価格帯は、サイトが担う仕事とともに上げるべきです。企業の主要な売り場となるサイトは、単なる紹介サイトが決して正当化しない投資に見合います。その見返りは装飾ではなく、成果につながるよう作られたページから届きます。
自分で作るか、依頼するか
自作は今や十分に現実的です。テンプレート型のプラットフォームのおかげで、コンテンツが手元にあり範囲が標準的であれば、経営者でも数日で見せられるサイトに届きます。着想を試す段階では、その速さは仕上がりの精度より価値があります。代償は時間と上限です。デザインはテーマから遠く離れず、機能はプラットフォームの提供範囲に収まり、サイトが成果を出すかどうかに責任を負う人もいません。
依頼が引き合うのは、範囲が標準を超えるとき、コンテンツを支給ではなく制作しなければならないとき、あるいはサイトが開発費に見合う売上を担っているときです。このガイドの購買原則はどの価格帯でも同じです。書面の範囲、内訳のある運用費用、そして契約に明記された所有権です。
どの価格帯のどの会社にも効く問いが1つあります。提示された金額から何が除かれているかを尋ねることです。誠実な答えは、コンテンツ、移行、保守と、それぞれの価格を挙げます。何も除かれていないという答えは、除外分にまだ値段がついていないという意味でしかありません。
要点のまとめ
- ウェブサイトという言葉に決まった中身がないため、見積もりは一致しません。各社は別の製品に値段をつけています。
- ページ、デザインの出どころ、コンテンツの制作者、外部連携が、価格の大半を担います。
- テーマはテーマの価格であれば誠実です。同じテーマをオリジナル制作の価格で売るのは、見抜ける手口です。
- 継続費用は3年で制作費を上回ることが多く、同じだけの吟味に値します。
- 見積もりが省いた項目(コンテンツ、移行、所有権)は、後から追加費用として戻ってきます。
- 同じブリーフを全社に送るだけで、10倍の開きは比較できる提案に変わります。
ウェブサイトの価格は、範囲として読んだ瞬間から不可解ではなくなります。範囲を自分で書き、公開後の年月まで数え、署名の前に所有権を片づけた買い手は、見積もりが実際に説明していた製品を、受け入れる前から比較できていた金額で手にします。
書面の範囲に対して積算し、運用費用を内訳つきで示し、所有権を最初から確定させた制作をお考えでしたら、Reachford へ提案を依頼することができます。回答では、範囲に何が含まれるか、サイトの運用にいくらかかるか、そして成果のどの部分が誰のものかをお伝えします。
よくある質問
同じ依頼なのに、ウェブサイトの見積もりがこれほど違うのはなぜですか。
各社が同じ言葉の下で別の範囲に値段をつけているからです。ページ数、デザインの出どころ、コンテンツの制作者、外部連携が、価格の大半を担う4つの判断です。これらを開いたままにした依頼は、各社にそれぞれ別の問いへ答えさせることになります。4つを書面で固めれば、見積もりは比較できる提案に収束します。
テンプレートのウェブサイトは事業にとって良くないのでしょうか。
そんなことはありません。テーマは実績があり保守もされたコードで、納品が速く、範囲が単純なら適正な価格の正しい買い物であることがよくあります。問題になるのは2つの場面です。テンプレートがオリジナル制作の価格で売られる場合と、重い外部連携、変わったデザイン要件、本格的な成果改善など、テンプレートでは担えない仕事を載せる場合です。
ウェブサイトの保守費用はいくらが妥当ですか。
内訳の中身が正当化する額です。更新、バックアップ、セキュリティ監視、決められた量の修正作業は、支払う価値のある実在のサービスです。プランの中身を書面で、適用される対応時間を、そして裏側のサーバー費用を個別に買った場合の金額を求めてください。中身を列挙できないプランは、誰も尋ねないという前提で値付けされています。
ウェブサイトの制作にはどのくらいかかりますか。
設定済みのテンプレートなら数日で公開できます。範囲が定まりコンテンツが支給される案件は、数週間かかるのが通例です。調査とデザインとコンテンツ制作を伴うオリジナルの案件は数か月かかり、遅れの原因はデザインや開発よりコンテンツであるのが普通です。価格を固める書面のブリーフは日程も固めます。どちらも範囲に従うからです。